5月11日(木)から5月14日(日)までパシフィコ横浜で第96回日本整形外科学会学術総会が開催されます。日本整形外科学会では、毎回スポーツによる交流も含まれており、今回も野球とサッカーの親善大会が行われる予定です。私個人はこれらの親善大会に参加したことはありませんが、他の学会にはない整形外科の特色かもしれません。
私が初めて整形外科領域で発表したのは「慢性関節リウマチの肩関節病変に対する関節鏡の応用」でした。発表当時、関節鏡手術は一般的な手術ではありませんでしたが、次第に普及し、関節リウマチ患者さんには関節鏡下の滑膜切除術が広く行われるようになりました。低侵襲で関節症状を改善できることから、多くの患者さんに行われましたが、生物学的製剤が使われるようになると劇的に症状が改善するようになり、今では滑膜切除術が必要になる方は激減しています。関節リウマチ治療の進化を実感するところです。
第76回日本整形外科学会学術総会は当院の開業直前でした。「エバンス症候群を伴う関節リウマチの両人工膝関節置換術の治療経験」を発表しました。金沢まで夜行列車で往復し、福岡に帰ってきてすぐに開業でしたので、非常に思い入れのある学会発表になりました。
今回の学会は現地開催とオンデマンド視聴のハイブリッド形式で開催されますので、私はオンデマンド視聴での参加を予定しております。当院は学会期間中も通常通り診療予定です。