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ウイズコロナの冬の過ごし方

師走に入り、急に冷え込むようになりました。寒い時期には「ヒートショック」に注意しなければなりません。ヒートショックとは、家の中の急激な温度差によって血圧が大きく変動することで、失神、心筋梗塞、致死的な不整脈、脳梗塞などを引き起こすことです。暖房を入れている居室と、暖房を入れていない浴室やトイレの温度差は10度を超えると言われています。年間4000件を超える浴室での溺死の9割が高齢者で、ヒートショックによって意識を失い、浴槽に倒れこんだパターンが多いとされています。
 
消費者庁は、冬場の入浴時の事故を防ぐポイントとして、以下を推奨しています。
①入浴前に脱衣所や浴室を温めておく
②お湯の温度は41度以下、浸かる時間は10分まで
③浴槽から急に立ち上がらない
④食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
⑤入浴する前に同居者に一声かけて意識してもらう 
安全に入浴できるように、この5つのポイントを実践して頂ければと思います。
 
今年の冬は、新型コロナウイルス対策で「換気」に努めなければなりませんので、換気による室温の低下についても対策が必要です。室温が下がりすぎないようにしつつ、しっかりとした換気をするための工夫についても述べたいと思います。
24時間換気システムがあれば、常時作動させて下さい。窓を開けて換気する場合は全開にするのではなく、複数の窓を少しずつ開けて下さい。室温の低下を最小限にとどめながら空気を循環させることができます。
より室温の低下を防ぐためには、使用していない部屋や廊下の窓を開けて外気を取り込み、徐々に居室に移す二段階換気が良いとされています。この方法であれば、室温を急激に下げずに換気することができますので、寒冷地では特に有用な方法と思われます。また、窓の下にヒーターなど暖房器具を置くことも室温低下を防ぎながら換気する方法の一つです。
さらに、湿度にも注意が必要です。乾燥した空気中では、ウイルスが活動しやすく、のどの自浄作用も下がるため、室内の湿度は50~60%程度を維持した方が良いでしょう。また、適切な湿度を維持した方が寒さを感じにくいというメリットもあります。
 
今年の冬は、いつもの冬以上に室温と湿度に注意してお過ごし下さい。

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