昨日から、記録的な大型台風が九州に上陸し、非常にゆっくり進んでいるために被害が拡大することが心配されています。福岡市内は今のところは少し風が強い程度ですが、今後、台風の接近に伴って外出が危険な状態になることが予測されています。
予約の方には電話でお伝えしましたが、危険を冒して受診して頂いても、公共交通機関の運休によって今日明日は血液検査が通常通りには行えません。常用薬を少し多めに持っておけば、このような日に無理をして受診する必要はなく、安全に過ごすことができます。台風に限らず、様々な災害や不測の事態に備えて、常用薬は1週間程度の余裕を持っておくことをお勧めします。今日明日の予約の患者様はお薬が足りるようであれば、予約を変更して頂いて構いません。
生物学的製剤を自己注射している方は、停電への備えも重要です。冷蔵保存が必要な薬剤ですので、停電時にも保管温度を一定に保てるように予め保冷剤を多めに準備しておいてください。冷蔵室は扉を開けなければ2~3時間は保冷効果が保たれ、その後にゆるやかに温度が上昇し、12時間で常温になります。停電になった時点で保冷材や解凍しても構わない冷凍食品、冷凍保存しているペットボトルなどを冷蔵庫の最上段に入れると、冷蔵室の温度上昇を4~5時間は抑えることができるようです。一方、冷凍室は扉を開けなければ常温になるまで18~36時間です。途中で冷凍室に移し替えれば停電しても半日~1日程度は温度を保てそうですが、それ以上は薬の品質を保つことが難しいと思われます。薬の品質を保てない温度になった場合には、新しく処方する必要があります。
一般的な台風の準備として水や食料、ラジオやランタンなどは備蓄されていると思いますが、常用薬の予備や薬の保管に必要な保冷剤などの準備も日頃からしておいて下さい。
私は外来診療が終わり次第、庭の盆栽を室内に移動する仕事が待っています。皆様、決して無理はせず、安全にお過ごしください。
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重要2024.08.29